home about us contact
SHOP SEARCH
HOT SHOP
HOT STYLE
HOT TOPIC
 
 
 Takamasa Sekita
カタクない金属の家具
 sette
セミオーダーの手縫いのバッグ
 みつばちトート
as your daily tools.
 Art Furniture Gallery
アートファニチャーギャラリー
 ateliers PENELOPE
幌から生まれたバッグ
 MOTO
LEATHER&SILVER
 古書ほうろう
select secondhand book shop
 青空洋品店
aozora
 sonomitsu
本来の靴作りをする
 いろはに木工所
町工場のような木工所
 Leprotto
手縫いであたたかく仕上げる革製品
 LOOPWEELER
進化するスウェットシャツ
 agenda
フクロモノとバッグ
 H PLUS
out doorを本気で遊ぶための最高の道具
 池之端銀革店
最高の80%の革製品の店
 caban style
長く着られる大人の普段着
 須田帆布
クラフトマン須田栄一氏が作るフクロモノ
 靴製造 nakamura
Original Shoes and Sandals
 The Three Robbers
@ ASAKUSA
 GATE OF LIFE
1点モノ海外雑貨からこだわりのオリジナルまで 谷中ニッチな雑貨店
『LOOPWHEELER』- 進化するスウェットシャツの真骨頂 -
1950年代、60年代のアメリカでスウェットシャツというものは当時の技術においてほぼ完成されていたことをご存知の方も多くないことでしょう。柔らかさ、しっかりとした縫製、そしていつまでも変わらないその風合い。つまり着心地がよくて丈夫で長持ちする日常着として、スウェットシャツは誰もが使う生活必需品の1つとなっていた。それを実現していたのは、吊り編み機による生産技術に他ならない。ゆっくりと余計な負担をかけることなく編み上げることで手編みのような柔らかさ、高い伸縮性、保温性、耐久性を持つスウェット生地を実現する吊り編み機。その後生産効率を重視した技術革新により高速でスウェット生地を編むことができるシンカー編み機が登場し、徐々に吊り編み機に変わる存在となる。時間と熟練の職人による専門的な技術が必要な吊り編み機はその姿を消していくことになった。現在のアメリカにおいて稼動する吊り編み機はほぼ存在せず、それ故ゆっくりと糸を紡いで、職人による細やかな作業によって実現されていたスウェット生地、そしてその生地によるスウェットシャツが生産されることはなくなってしまった。
そんな失われつつあった吊り編み機(ループウィール)によるスウェットシャツのスウェットシャツたる所以を取り戻すべく立ち上がったのが『LOOPWEELER(ループウィラー)』の鈴木さとし氏である。
実家が広幅織物の会社を営んでいた鈴木氏は学卒後は商社に身をおき、糸を取り扱う仕事で素材や機械・製法についてなどの素地を学び、その後DCブランドが台頭してきた頃に、DCブランドの製品開発や生産をサポートするような仕事を経験した。いよいよ父の会社を継ぐことになった頃、大手企業の生産拠点の海外シフトにともなって衰退しつつあった広幅織物の生産はやめ、それまでの経験から自身も好んで身に着けていたカットソーの製造販売を開始した。 『LOOPWEELER』 店内の様子
鈴木氏はジーンズ、Tシャツ、スウェットシャツはアメリカが残した20世紀最大のアパレルの産物と考える。また子供の頃に着ていたVANのスウェットシャツの着心地のよさを肌の感覚として覚えている。鈴木氏が着ていたVANのスウェットシャツこそが、古きよき時代のアメリカで生まれ日本でも普及していた吊り編み機によるスウェットシャツであった。そしてそんな考えや幼少の頃の皮膚感覚から鈴木氏は吊り編み機によるスウェットシャツをアパレルメーカーに対して提案していくようになった。単純にそういうものが好きだったし、そういう好きなものをつきつめる仕事がしたい、と考えていた。
1997年、98年の2年間のうちに鈴木氏はNewYorkを6回訪れた。ありきたりではあるがNewYorkは、エキサイティングで、クールで、ホットで、刺激を受け学ぶことが多い街だった、という。しかし同時に、1950年、60年代の古きよき時代のアメリカとして知っていたものがどんどん薄れていってることにも気がついた。その訪問で、何もかものスケールが大きなアメリカという国では一人のアジア人という存在でしかない自分を感じ、そしてどんどん捨てながら進化しているアメリカという国を感じて、伝統を重んじる文化を持つ日本人として世界に向けて発信できる何かをやらないといけないなあ、という決意めいたものを感じた。
世界に対して一個人として立ち向かえる何かをやりたい。それが、吊り編み機による最高のスウェットシャツをつくる、ということであった。同時にそれは世界の中でも日本にわずかながら残っている吊り編み機という最高の機械、システムを継承するという壮大なチャレンジでもあった。
ついに1999年に『LOOPWEELER』がスタートすることとなる。すぐに試作品作りを開始したが、本当に自分自身が納得できるものができるまでに様々な試行錯誤を繰り返した。それまでの各アパレルメーカー向けのものから脱却し、自分自身が信じる、感じる最高のものを、工場からも半ばあきれられつつ、売り上げの見込みもないスウェットシャツを作り続けた。そして4ヵ月後にようやくサンプルが完成した。ただ、手放しでは喜べない。売れるかどうかもわからないからだ。それを試すために鈴木氏はサンプルを手にロンドンへ出向いた。EVISU、DENIMEが日本のジーンズとして評価された街、ロンドンへスーツケースにスウェットシャツを詰め込んで単身乗り込んだのである。
合計3度の渡英。厳しいバイヤーによる的確な指摘により、改良を加えつつ進化させ、3度目の訪問でついにセルブリッジズに認められたのであった。そして2000年についにセルブリッジズの店頭に、鈴木氏が信じて作ったスウェットシャツが並んだのであった。いいものを作って認められたい、というシンプルな信念のもと、『LOOPWEERE』を立ち上げ、信じるものを作り、ついにスウェットシャツの本来の姿を取り戻した。
[上:右]『LOOPWEELER』のスウェットシャツの生地を紡ぐ吊り編み機。店頭にディスプレイされている。
 
[下:左]吊り編み機で編まれた生地の特徴でもあるループ状の裏毛。本当に柔らかく、何年経ってもこの柔らかさを維持している。シンカー編み機では実現できない『LOOPWEELER』が最もこだわる部分。
 
[下:右]2本や3本の針の普通のミシンでは分厚くなってしまう縫い代部分は、4本針のフラットシーマーだと出っ張りが無く自然な着心地になる。これも『LOOPWEELER』のこだわりの部分。
『LOOPWEELER』の店頭にディスプレイされている吊り編み機
ループ状の裏毛 4本針による縫製
 そしていよいよ2002年7月に「GBL 中目黒」がOPENし国内での販売がスタートした。その頃は2000年4月からスタートしたバンザイペイントの立沢トオル氏によるグラフィックの影響が大きかった。国内ではもちろん、海外でも日本を伝えるようなメッセージ性の強いものやカタカナのタイポグラフィーなど、様々なグラフィックにチャレンジした。そして数多くのグラフィックをリリースする一方で、『LOOPWEELER』立ち上げ当初に完成させたスウェットシャツそのものが置き去りになっていることを感じるようになった。そこで本来目指していた『最高のスウェットシャツ』作りにもっと力をいれないといけない、と原点に帰り、鈴木氏のあらたなチャレンジがはじまった。
 早速、素材開発をスタートし、2004年の秋にスイスコットンシリーズのリリースを開始し、その後カシミア混綿モデル、LWスーパーライトモデルの開発・リリース、またレディースラインの発売開始など、素材の特徴を生かした開発や、新しいモデルの開発など、今までになかった全く新しい「スウェットシャツ」に取り組んで実現させている。その裏ではスウェット生地の生産工場や縫製工場との協力体制のもと、様々な試行錯誤が繰り返されている。そしてもちろん現在もなおその取り組みが行われ、スウェットシャツが進化を続けている。
『LOOPWEELER』basic レディースちびジップパーカー
グラッフィックをプリントしたLW02ラグランスリーブ [上:左]『LOOPWEELER』のファーストモデルで最も定番モデルのBasic。
 
[上:右]女性に人気のレディスちびジップパーカ
 
[下:左]どちらが突出してしまうことなくグラフィックとガーメントの1対1の関係を目指しているグラフィック
 
『LOOPWEELER』のWEBサイトでは活動や、リリース情報が鈴木氏によってに更新されている
 『LOOPWEELER』を立ち上げて6年目を迎える今、トレンドや何かの影響を受けることのない明確な指針が鈴木氏の中にある。それは吊り編み機の工場があって、縫製工場があってはじめて実現できるものでもあり、吊り編み機そのもの、高い日本の縫製技術、それら全体を取り巻くシステムを後世に残すことを目指すチャレンジを続けつつ、「Made In Japan」の最高の日常着としてのスウェットシャツをつくっていくということである。世界に向けた発信も見据えつつ、そのチャレンジと進化が続いていく。
ずっと昔に感じたスウェットシャツの着心地を覚えている人も、まだ本来のスウェットシャツを知らない人も、是非『LOOPWEELER』のスウェットシャツに袖を通してみてください。
- February 2006 -
- LOOPWEELER -
address:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-3山名ビルB1F
tel:03-5414-2350
open:12:00 - 20:00(日祝 19:00)
holiday:水曜日
url:http://www.loopwheeler.co.jp/